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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/03/14 (日) 完


デッキでは人だかりが出来ていた、一人の筋肉質の青年=ハッサンが何事かと覗き込むと、マストの上に赤いチャイナ服を着た青年が帆を畳むマストの端に手を伸ばしていた地上までの高さは10メートル落下すれば命は無いだろう、
「もう少し・・」
少年が手を伸ばし、指先が端にひかかっていた帽子に触れた途端、帽子が落下した慌てて掴むが今度はバランスを崩し滑り落ちてしまった、野次馬達の悲鳴があがる誰もが落下後の悲惨な光景を想像した、しかし青年は寸前の所で片手でマストを掴んでいた、だが限界はある、騒ぎを聞きつけた船員達が仲間にマットを持ってくるよう指示を出す、だが間に合わず少年は手を放し重力にしたがって落下していく、今度こそ駄目かと思った瞬間、信じられない光景が起こった落下する直前1回転して着地の体勢を取ろうとした、だが、落下地点にハッサンが両手を広げて受け取ろうとした
その場でバランスを崩し少年はハッサンの上に取れ込んだ
        *
男は客席に座り込み周りを見渡していた、ここまで来れば暫くは安全であろう、後は次の港で仲間に例の物を渡せば仕事は終わる・・・この任務は何としてでも成功させなければいけなかった・・この為に何人もの仲間が命を落とした、何としてでも成功させなくては
            *
テッサン、チンミの2人は医務室をでて客室へ向かっていた
チンミ「それじゃあ、大工の修行為に世界を旅しているのか」
テッサン「ああ、やっぱり世界は広いからな、戦争中と言えども、修行の手は緩めちゃならねーて親父に無理矢理出て行かされ、こうして旅をしてるてワケさ」
マストの上から落下した2人は命には別状はなく、外傷にも問題はなかったが、船医からは船医にキツイお灸を据えられた、食堂へ行くと先程の女の子が両親と一緒にドアの前で待っていた、女の子がチンミに気付くと駆け寄って来た
女の子「お兄ちゃん!さっきは帽子取ってくれてありがとう!」
チンミ「今度は気を付けるんだよ」
うん、とほほえむ少女の後ろから両親が2人に近づいて来た
父親「先程はこの娘の為にあるがとうございました」
母親「この娘たら、この帽子がお気に入りで旅行に行く時はいつも持ち歩いて」
父親「宜しければ、夕飯でも御一緒にどうですかな」
チンミが何かを言い掛けた時に少女が一緒に食べようよと手を引っ張る
ハッサン「いいじゃねーか、此処で知り合ったのは何かの縁だしよ」
チンミ「そうだね、じゃあ、よろしければ」
少女はやったーと手を叩いた
        *
見張りの船員が夜の海に点滅するライトを確認すると
仲間に報告する
船員「船長、救難信号です」
船長「何処からだ?」
船員「12時の方向、この船の直ぐ近くです」
船長「避難民か?、船を直ぐに寄せろ」
      *
船がボートの腋に止まると直ぐに救命用ボートが向かった、ライトでチェックするとボートには数名の男達が乗っていた、到着して安否を確認しようとする船員の目の前を何かが光ったと思うと彼の意識はその場で途絶えた、他の船員が状況を確認する間も無く他の男に喉を切り裂かれ、その場に倒れた
         *
チンミ「ふー喰った!喰った!」
満たされた腹をさすりながらベッドに倒れ込む、少女の家族に夕飯を御馳走されたのだが、ハッサンの食欲は凄まじくあっという間に皿に注がれた料理を平らげてしまった、このままでは自分の分も取られてしまうとついつい自分も張り合ってしまった、少女の父親はこの船の料理長を担当しており2人の食べっぷりに感心の笑みを浮かべていた、夜が開ければ目的地であるアルテアだ、噂では帝国から逃れてきた人々が反乱軍を組織している街だという、しかし、ハッサンや少女の家族達との別れが少し寂しく感じられた、窓から海を眺めながらウトウトしかけた時、部屋の外から銃声と共に悲鳴があがり飛び起きた
 チンミが客室を飛び出すと、銃で撃たれた乗客の死体が転がっていた、(一体何が・・・)頭に何かが当たると後ろから誰かが話しかけて来た
「動くな、そいつのようになりたくなかったら、そのまま両手を上に上げ、前へ・・・」
男は振り向きざまに放ったチンミの嘗手をくらい気絶した、だが、間髪いれず新手が現れ銃を向けてきたが
後ろから現れたハッサンの木槌を使った背後からの攻撃により倒れる
チンミ「ハッサン!」
ハッサン「大丈夫かチンミ?」
チンミ「ああ、けど連中何者なんだろう?」
ハッサン「さあな、だが海賊にしちゃ手が込んでる」
         *
男「ギズム、船室は占拠した後は後部にある客室だけだ」
仏頂面の男がギズムと呼ばれたリーダに話しかけた
船長「おまえ達!いったい何が目的だ!」
船長は船員達とは別の場所に縛られていた
ギズム「そうだ、この船を頂く」
船長「船を渡せだと?」
ギズム「そうだ、この船は『旧世紀』の技術を使っていると聞く、船内にあるコントロール、及び船の指揮権を渡せ」
船長「そんな物は知らん!我々は呪われた文明の遺産に頼る程おろかでは無い!、第一この船は客船だ!」
ギズムが鉈を抜くと船員の頭に振り下げた、船員の頭が西瓜割の用に二つ割れた瞬間血が噴き出す
ギズム「口答えする度に部下達が死ぬ事になる、用件は一つだ船を渡せ・・・」
男の一人がギズムに近づき耳打ちする
「客室の制圧に出ていた、マーチンとピノがやられた
今追撃に何人か出したが応答が無い」
ギズム「探して殺せ・・・」
           *
追撃に現れた賊を片づけると、2人は大広間に到着した、警備に回っていた船員達の死体が至る所に転がっている、死体はどれも喉を切り裂かれていた所を見ると背後から襲われたらしい
ハッサン「いったい、何が起きているんだ」
チンミ「判らない・・・けど奴等が敵と言うことだけはハッキリしてるよ」
その時、別室のドアが開いき新手の賊が銃を発砲しながらつこっで来た、チンミが素早くソファーの後ろに身を隠す
チンミ「ハッサン!大丈夫かい?」
ハッサン「ああ!しかし、こうバンバン撃って来られちゃ動けないぜ!」
(このままじゃ、袋の鼠だ、かといって動けば蜂の巣だ・・・どうすれば・・・)
”伏せろ!”と言う声と共に新手の足下に何かが投げ込まれた爆風があがり、兵士達がバラバラに吹き飛ぶ
噴煙が止むと同時に男が立っていた
チンミ「貴方は一体・・・」
         
男が賊か武器と弾をとると進み出す
男「死にたくなければ手を貸せ」
     *
ギズム「情報が違うな、ガラ」
ガラ「そんなハズは・・・この船は客船だ武器の持ち込み禁止されてる」
ギズム「どのみち、手は打っておかんとな、コリンズとピータをよべ」
      *
3人が進むと男が制した、柱の裏に隠れると4人の賊が女と戦っている、女は赤いチャイナ服にミニスカートという姿だ、しかし風貌から予想も付かない攻撃をし、あっという間に賊を始末していく、新手の賊が銃を発砲しようとするが、何処からか飛んできた銃弾に気付かず眉間を打ち抜かれた、男の放った銃を合図にチンミとハッサンが攻撃を加え始末した
女「何するアルカ!こんな奴等一人で充分ね」
ハッサン「おい、助けてもらっといてそりゃないだろう」
蔵土縁紗夢「私には蔵土縁紗夢て名前ネ!あんたじゃないある」
ハッサンが何かを言い掛けようとした時にチンミが制した」
蔵土縁紗夢(この肉だるまとオヤジの中ではマシな方アルネ・・・・)


 背の高い男と痩せた女が現れた、男=ピータは皮で出来たベストに幾つものナイフを付けていた、女=コリンズは鞭を持っているだけだ
コリンズ「で、情報はガセだった・・・」
ガラ「違う!情報は間違いない!、船内に突入した時に警備システムを停止していなければ我々は船を占拠出来てはいない!」
コリンズ「じゃあ、何で皆ヤラれてんだい」
ピータ「船内の客に腕の立つ奴等がいるとすれば別だ、だから俺達を呼んだだろ?ギズム」
ギズム「ガラの言う通りだ乗客に武器の持ち込みはなかった・・・俺達が警備システムを止めなければ船の占拠は難しかっただろう・・・それに・・・」
顔に付いた古傷を触る
ギズム「こいつが疼く・・・・」
コリンズ「どうやら、久々に楽しめそうだね・・・」
ギズム「ガラ、警備システムのパスワードを此方のシステムに回しておけ、念の為だ・・・それと・・」
ギズム「オマエにも働いてもらうぞ・・・」
ガラの側に居た何者かが頷いた
        *
紗夢「それで、敵の狙いは何アルか?」
ハッサン「それがわかりゃ苦労はしねーよ」
一行は船室を目指し、ひたすら進んでいた
紗夢はチンミを気に入ったらしく、片時も離れようとしない
男「奴等の目的は不明だが、真っ先に狙う場所があるとすれば船の操縦室だろう」
チンミ「僕らは其処を目指すというワケですね」
ハッサン「けどよ、相手は銃を持っているんだぜ」
男「心配は無い、この狭い船の中で銃を撃ったとしても精々2人までだ、迂闊に撃てば同士討ちに成る可能性もある」
紗夢「広い場所に出た場合はどうするアルか?」
男「その時は私に任せろ・・・」

         *
コリンズは信じられなかった、船の警備ロボットばかりか自分が手塩に掛けたモンスター達が一人の女によって倒されている、女は賊から奪ったサーベルを片手に襲いかかるシルバーリオ達を葬っていく、最後の一匹の頭を斬り飛ばした時、女はコリンズの方を見た
女「これで終いか?」
顔はシルバーリオの返り血を浴びている
女「こんな所で、オマエ達と逢えるとは思っても見なかった・・・」
コリンズ「まさか・・・オマエ・・」
直ぐに悟った、まさか・・・こいつが乗って居たとは
女の鎧に付いた紋章を見て悟った
コリンズ「貴様・・・クレイモアか!」
変身する前にコリンズの頭は胴と離れた

暫く進むと一行は食堂へたどり着く、乗客達は其処へ集められていた、そこにはさっきまで夕食を共にした少女の家族も居た、銃を持った賊が彷徨いていた
賊の一人が壁際から現れた何者かに羽交い締めにされる、賊の一人が段ボールに気付くと手を伸ばした瞬間に段ボールから男が現れ賊の腹部にナイフを突き立てた、異変に気付いた仲間達が銃を発砲する男は死体を盾にしながら銃を発砲しつつ突進していく、残りの連中も銃を持って駆けつけるが、チンミと紗夢、ハッサンにより撃退されていく
チンミ「大丈夫ですか?!」
少女の父親達に駆け寄る
父親「チンミ君!、ハッサン君!」
ハッサン「へへへへ正義の味方参上てか!」
紗夢「ちょっと、こんな所でグズグズしてられないアル!」

 ギズムの目に飛び込んだ光景は驚愕だった、乗客名簿に乗っていた名前にクレア・・・・聞いたことがある
妖魔退治を目的とした組織『クレイモア』・・・・
ギズム「まさかコイツが乗って居たとはな」
ガラ「どうする・・ガラ」
ギズム「奴がクレイモアであれば剣を持っている筈だ、他の奴らを殺したとすれば武器を奪ったのだろう
船内の何処かに武器がある筈だ、探せ、それとマイクを渡せ」
           *
チンミ「じゃあ、娘さんや奥さんは別の場所に」
「ああ、奴等に連れていかれたよ、何人かを人質を取られ私も撃たれてこの様だ」
父親のシャツの肩には出血の後が広がっていた、男が止血剤と包帯で応急処置をしていく
男「済まない、私の配慮が無かったばかりに・・」
「いや、貴方のせいじゃない・・・奴等もこうなる
事は予測していなかったんだろう」
紗夢「あいつら一体何者アルか?」
男「判らん、何の要求も無く、ただ無造作に船を占拠した所を見ると、この船に何か秘密があるようだな」
ハッサン「この船に秘密て・・・」
男「それが何であるのかは判らん・・・しかし、奴等に船を渡したとしても生かして帰すとはなさそうだ」
紗夢「じゃあ!私達このままムザムザ殺させるのを待つしかないワケか?」
男「いや、敵も指揮系統を持って動いている事に違いは無い、奴等の指揮系統である頭目さえ潰せば問題は無いはずだ・・・その証拠に奴等は銃を使いこなせていなかった」
そういえば、自分達の攻撃が相手に届く前に敵の動作にもたつきがあった、敵の動作一つを見逃さないこの男は何者なのだろうか?
ハッサン「どっち道、俺等には敵を倒すしか生き延びる手立ては無いってわけか」
男「ここで、二手に分かれるのが賢明だな、チンミと私が船室へ挙がる、後の2人はもしもの時の為に住民と協力してバリケードを作れ」

クレアが船室に到着するとキラーマシンを引き連れた
ピータが待ち構えていた
ピータ「待っていたぞ、クレイモア」
クレア「そこを、どけ」
ピータ「そう、邪険にするな。オマエが会いたがっている人物に合わせてやる」
クレア「どけ、私は自分で奴に会いにいく」
ピータ「そうか・・・俺はコリンズとは違って血を見るのを好ましくないんでな・・・俺も仕事上、力付くでも連れていく」
腰から二本のナイフを取り両手で構える
ピータ「クレイモア・・・・試させてもらうぞ」
        *
ハッサン「本当に大丈夫なのかよ」
紗夢「じゃあ、残れば良いアル」
男の提案によりハッサン、紗夢は残ってバリケードを作って住民達を守るように指示されていたが、”私達なら大丈夫だ!と乗客達の進言もあり、ハッサン 、紗夢達もチンミ達と共にがカジノ広場へ向かう事にした、暫く進むと船倉のドアが吹き飛び、中からピータと二体のキラーマシン、そしてクレアが飛び出して来た、キラーマシンがボウガンを発射するとクレアが大検で弾き返す、もう一体のキラーマシンが剣を振り下ろすがクレアによって弾き返される、だが、その隙を狙ってピータがナイフを投げ付ける、寸での所でかわすが、キラーマシンが掴み挙げる。キラーマシンが振り下ろそうとすると何かが当たった、モニターには男が銃を構えていた、臨戦態勢を取ろうとする画面に拳がめり込まれた、モニターを破壊されたキラーマシンの背後をクレアが大剣で貫く、ピータと残りのキラーマシンが臨戦態勢を取る
ピータ「ほう・・・こいつは面白くなってきたな」
チンミ「御前達は何者だ!何が目的だ!」
ピータ「目的・・・世界の平和て所かな」
ハッサン「ふざけやがって!」
ピータ「ふざけてなんかいないさ・・」
紗夢「おまえ、一回死んでミルカ?」
ピータがニヤリと笑うと後ろに下がる、男が銃を撃つとピータがナイフで弾き返す、男が第二波を放つとピータが口笛を吹く、壁を突き破りもう一体のキラーマシンが現れた、ハッサンが突撃しキラーマシンに対当たりを喰らわす、 キラマシーンがハッサンを振り払おうとすると素早くハッサンが腕に捕まり肩にぶら下がっていた矢を抜き取り、クントーロール部である首の後ろに突き立てる、予測通りキラーマシンが動きを
止める、残りがハッサンに掴みかかるが、男の銃の一撃でモニターを直撃され、第二波により完全に停止した     *

 ピータ「予想以上か・・そろそろ御前達の出番だ」
空間が歪み、人影が浮かび上がりシルエットを成していた、もう一人は天井を突き破って現れた
一人は銀色のスーツにヘルメット、片手には刀を構えている、もう一人はボロを纏った老人だが鍛え抜かれた身体から闘気を立ち上らせていた
「久しぶりだな・・スネーク」
ヘルメットが喋った、スネークと呼ばれた男に一同が振り向く
チンミ「知っているんですか?」
スネーク「グレイ・ファックス・・!、オマエもこの世界に飛ばされたのか!?」
フォックス「貴様とは切れない縁らしいな・・」
オロ「フォ、フォ、ワケの判らん世界に飛ばされて退屈しとった所じゃ」
スネーク「よせ!フォックス!こんな世界まで来て私情を持ち込む気か!?」
フォックス「オマエの存在こそが、俺の生きる意味!いくぞ!」
フォックスがスネークに切り掛かる、スネークはナイフで受け身を取り弾き返す、オロがチンミに殴り掛かるが紗夢がガードする
チンミ「 紗夢 さん!」
紗夢 「うちの授業員候補にキズを付けるのは許さないアルね」
オロ「ほう・・・娘か、面白い・・・」
ピータが逃げるとクレアが後を追う
スネーク「チンミ!ハッサン!先に行け!」
紗夢「チンミ、無事に帰って来るアルよ
チンミ「スネークさん!紗夢さん!」
ハッサン「おっさん達!死ぬなよ!」








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